2020.01.08 UPDATE 定期的にリフォームをしよう
家は定期的なメンテナンスが必要です。日本の人たちは、家のメンテナンスの習慣が無いので、何もしないで住み続けて、まだリフォームしたら住めるのに、見た目だけで「古いから建て替える」と言って建て替える人が多いです。よく耳にする「リフォームするよりも、壊して新築した方が安い」という言葉も、本当に見積もりをして比較したかどうかは怪しい話。私から見ると、かなり傷んだように見える家でも、同じ面積の建物を新築で建て替えるなら、リフォーム・リノベーションした方が、いくらか安いケースがほとんどです。(でも、一般的に想像されるほどは安くないです。それだったら新築で、となるのも現実の話なのですが。)
英語圏の家は築年数が増すほど値段が高くなるそうです。それだけ家を住み継ぐ文化が育まれています。また、日本の家のようにプラスティックが多用されている「新建材」があまり使われていないため、古さが汚さにならず味となっていて、それが価値観に繋がっています。
DIYの文化があるので簡単なリフォームや修繕は自分たちで出来てしまうことも、家に対して住人が向き合っている証拠でしょう。
また、インテリアや家具に対するお金のかけ方や関心も異なっています。日本の人も「いいな」と思う美的感覚は比較的高いのですが、住居に関する興味があまり無いので、インテリアを良くしていくことにお金が回らない印象があります。
こう書くと、家はお金がかかるから、と言われそうですが、日本の人はクルマには惜しみないお金を使っていると思います。新車で買うと5年で価値が半減し、維持費もかかるクルマには惜しげも無くお金を使えるのに、お金をかけた分の価値が残る家にお金がかけられないのは不思議だと思いませんか?
メンテナンスに費用をかけて家を維持しつづけていれば、いざ売りに出したときにも比較的早く購入する人が出てくる可能性が高いです。日本でも新築ではない既存住宅に価値が出てくるような世の中になった方が、一人ひとりが幸せになるし地球環境にも優しい世界になります。
また具体的なメンテナンスの話、日本の家のメンテナンスの問題点などを書いていきます。