倉敷市真備町の浸水

2018.07.12 UPDATE 倉敷市真備町の浸水

倉敷市真備町は、私も前々職のときに営業で回っていた街。今回、堤防が決壊して浸水し、お亡くなりになったり、家が浸水して避難せざるを得なくなった方がいらっしゃいました。お見舞い申しあげます。

今回の豪雨災害は、旭川も堤防が決壊すれば岡山市内じゅう真備町のようになっていた可能性もありました。また次の豪雨や台風で今回以上の雨が降ったら、どんな被害が出るか検討もつきません。

水害や地震が起きて、いつも感じることは「昔の人は安全な場所を経験則で知っていた」ということです。

倉敷市真備町の浸水1
真備町の浸水域の端をよく見ると、それに沿った道路(県道278号線)があるのが分かります。そこを赤く塗ってみました。
倉敷市真備町の浸水2
Googleマップにも同じ県道に色を塗っています。右上のポイントのある場所が、水没して救助に時間がかかった、まび記念病院。
真備町の中心道路は、ジュンテンドーやホームセンターコメリのある道路で、ここに郊外店舗や病院などが集中していました。
倉敷市真備町の浸水3
1960年代の空中写真。赤い線で示した県道の南側には基本的に集落がありませんでした。今は郊外店舗が建ち並んでいる道路沿いには、当時から道路はありますが、商店も集落も何も無かったのです。

昔の人は、経験則によって危険な場所を理解していて、その部分には決して建物を建ててきませんでした。堤防を築き、もう洪水は来ないと過信してしまって、宅地を広げた結果の災害と言えるかもしれません。

不動産屋さん、設計事務所として、どうやって仕事をすればいいのか、これからも試行錯誤の日々です。

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