2019.12.04 UPDATE 「オール電化」それとも「ガス」?
「オール電化」と「ガス」のテーマなんて、もう古ぼけてるんじゃ無いかと思ってました。今頃・・・な話題です。だって、築11年になる我が家を建てるときには、すでに出尽くされた話でしたから。
ちえのわ工房の設計で新築されるお客さんは、9割以上がガス住宅です。ていうかオール電化は無かったかも。設備にエコキュートを書いた覚えが無い。私たちは、積極的にガスを押している訳では無いけれど、どちらがいいか聞かれたら、ガスの方がいいと答えています。
ここでオール電化とガスの違いを知らない人のためにおさらい。
「オール電化」
お風呂や台所の給湯を、エコキュートや電気温水器で賄う。また、ガスレンジの代わりに、IHクッキングヒーターを採用。ガス管を切れば、電力会社のオール電化割引が受けられる。
「ガス」
ガス給湯器を用いる。最近は、エコジョーズという廃熱を再利用する経済的な給湯器が一般的。ガスから電気を作るエネファームという商品もある。ガスレンジは、IHクッキングヒーターに対抗するために、様々な商品が開発されている。
「オール電化」か「ガス」かを、経済性、災害のとき、健康面、安全性、手入れ、なんかで議論がなされるのですが、どちらにも一長一短があって、正直なところ最後は好みの問題です(笑)。
お客さんの方が、オール電化がいい!と思って設計される場合は、どんな話を聞いてもオール電化になりますし、ガスがいい!と思う人は、ガスの家になります。
経済性については、都市ガスかプロパンガスにも違いが出てきます。あと、賃貸住宅でプロパンガスを使っていた人は、プロパン=高い、というイメージがあって、オール電化になりがちです。賃貸用のプロパンガスは価格が高いのですが、一般の戸建住宅向けだと、そこまでガス料金は高く無いです。
災害については、大阪北部地震では都市ガスよりも電気の方が先に復旧したからオール電化だ!という話がありました。でも千葉県の台風災害では、停電が長く続きましたし、そもそも電気が無いと給湯器は動かせないので、電気がいい、ガスがいい、の話は一長一短があるように思います。
私たちとしては、ライフラインは分散させた方がいい、ガスコンロで魚を炙りたい、火のある生活がいい、という、なんとも曖昧な理由でガス押しです。説得力無し(笑)。
どうしても、ガスと電気を比較されたい方は、岡山ガスのショールームで比較体験ができます。私もしたことがあるのですが、楽しかったですよ。