2018.02.19 UPDATE 2月24日(土)に高橋先生の講演会をします
今年も立命館大学の高橋先生をお呼びして講演会を開催します。高橋先生は、私が出た立命館大学の地理学専攻の教授。環境考古学が専門です。
環境考古学と聞いても、すぐに何か分からない分野ですが、遺跡の発掘に行っても土器などを見るのでは無く、遺跡から洪水の跡や、火山灰を調査して、大昔の人々はどんな環境で生きていたのか、大昔の人々はどんな災害に遭ったのか、などを研究されています。
高橋先生は、岡山の発掘現場にも来られていて、ベネッセ本社の発掘では、汀線(海と陸の境)を見つけたり、シンフォニーの発掘では、海食崖の跡を見つけたりされています。
勘の良い方はお分かりのように、岡山平野は、元々海だったです。
今回の講演のタイトルは、
「歴史時代における岡山の環境と土地開発ーもののけ姫はどこにいる?ー」
岡山平野ができる原因となったものに、「たたら製鉄」「塩田開発」「備前焼」が挙げられるそうです。岡山平野は、人の営みが作り出した平野とも言えるらしく、その辺りについて語って頂けるのでは無いでしょうか。
岡山平野は、新しい平野なので、地盤が悪い土地なんです。「南海トラフ地震」が起きたときは、かなり気をつけないといけない場所。その地震についての研究もされていて、最近は火山活動とも兼ねて、警告をされています。首都圏直下地震、東日本アウターライズ地震、もう怖くなってしまいますが、知らずに備えるよりも、知って備える方がいいはず!
映画「もののけ姫」を作った宮崎駿は「環境考古学」も参考文献にして映画を作っているそうで、高橋先生のような学者が映画を観ると、学問に比較的忠実で非常に面白いそうです。となりのトトロも併せて、何百回と観ても飽きない、と私が学生のときも授業で語られてました。
アニメ映画と災害と岡山の暮らしと、全部が結びついて、どんな講演になるのでしょうか?ご興味を持たれた方は、ぜひおいでください。
高橋学講演会「歴史時代における岡山の環境と土地開発ーもののけ姫はどこにいる?ー」
日時:2018年2月24日(土)14:00~16:30(開場は13:30)
会場:岡山県立図書館 2階多目的ホール ※閲覧室からは入れません
参加費:500円
※前回と会場が変更になっていますので、ご注意ください。
会場の都合もあるので、要予約となっております。
電話またはメールで、参加者氏名・人数・携帯番号をお知らせください。